2:喧嘩 (※神田死んじまいますので嫌いな方はスルーしてちょ)
「だーかーらーモヤシじゃなくてアレンだっていつも言ってるじゃないですか!!」
「うるせェ。お前はモヤシで十分なんだよ。」
「もー、神田だけなんですよ。僕の事名前で呼んでくれないのは。」
「そりゃー愛があっていいじゃねェか。」
「そんな愛なんていりません!!神田なんか嫌いだー!!」
「…言ったな、モヤシ。」
「…っ。」
「そうか…お前は俺のこと、嫌いなんだな?」
「…き、嫌いですっ」
「わかったよ。じゃ、俺これから任務だから。」
「…勝手に行けばいいじゃないですか。」
「…じゃーな、モヤシ。」
「…」
…神田が任務に行ってから3時間、僕はただボーっとしてるだけだった。
「…レン君!アレン君ってば!!!!!」
「…わ!どうしたんですかリナリー!」
「それが…神田が…神田が任務中に…落石事故に巻き込まれて…」
「…え!?」
―――それは…事故というか、アクマの陰謀というか…。
任務先に向かってる途中、神田が乗ってた列車目掛けて岩が落ちてきて…
そして何故か、神田が乗ってた車両だけが滅茶苦茶になってて…
僕は走った。
コムイさんに場所を聞いて、止められたけど無視した。
もう、愛する人が死ぬのは嫌だったから…
「…神田、神田!!」
事故のあったところに着くと、真っ先に血まみれで横たわってる神田に目が行った。
神田の体を起こすと、まだ息はしていたけど…まるで虫の息だった。
「神田…何でこんなことに…」
さっき神田と喧嘩していた場面が走馬灯のように浮かび上がって来た。
涙が…止めど無く溢れ流れた。
「神田、神田!!早く誰か…誰か来て下さい、早く助けて下さい!!」
「…っせェよ、モヤシ…」
「か…神田…?」
「うるせェよモヤシ…傷に響くだろーが…」
「でも…すごく血が出てるし…」
「大丈夫だよ…俺は死なねェから…。それにエクソシストやってんだ、死ぬのなんか怖くねェよ。」
「神田ぁ…」
「…泣くなよモヤシ。俺はお前の泣き顔が一番嫌いなんだよ…」
「…っ」
「お前は笑ってろ。でないと…呪うからな。」
「…神田?」
「あと…ちゃんと名前で呼ばなくて、悪かったな。」
「え…ちょっとまってよ、神田!!」
「…お前の事、愛してるよ。アレン。」
「…神田…?ねぇ、目開けてよ…喋ってよ…ねぇ…」
「神田――――――――――!!!!!」
僕は忘れない…
最期に、神田が名前で呼んでくれたこと…
神田…僕も、愛してる。
+後書き+
死ネタです、あははww(笑うな――――!!)
某友達にこれの下書き見せたら「神田が弱い!!」と言われちまいました。
いいんだ!!弱くても神田は神田だ!!(えぇえ)
弱くてもいいから早く本誌に戻ってきてくれー!!(おぃ)
長くて、読みにくくてスマソ。
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